Kumiのグサッとささる読書!

管理人Kumiが日々読んだ本の中で「グサッ」と心に刺さった部分を中心に紹介していく、ゆる~いブログです。

『始める力』 始めたもん勝ち!

第4回

『始める力』  石田 淳 著

 

おススメ度:☆☆☆☆

読みやすさ:☆☆☆☆☆

グサッとポイント

・始めたからといって、やめちゃいけないわけではない!

・考えるべきは「やるメリット」と「やらないデメリット」!「やるデメリット」を探すクセはやめよう!

・大きな仕事は「勘」や「根性」ではなく、「小さな行動」の積み重ねで完成する!

 

 

「続けるか」と「やめるか」という2つの選択肢がある

この本の中で衝撃的なのは、なんといっても、

始めたからといって、やめちゃいけないわけじゃない!

ということでした!!

何かを始めたり挑戦したりしようとしたときに、「やってみたいけど、続くかしら」「始めてみたいけど、自分に向いてなかったらどうしよう」などともやもや考えてなかなか最初の一歩が踏み出せないことがあると思います。

だけどそもそも、やめちゃいけないなんて、誰が決めたのでしょう。

また、もし始めてみたことが続かなかったり、自分に合わなかったとして、それは全然落ち込むことじゃないんだなーって、この本を読んで学びました。

 

なにか始めたいことがあるのに躊躇している人に、勘違いしないでほしいことがあります。「始めたからにはやめられない」ものでもないし、「始めたことをやめてしまうことはマイナス」でもないということです。「始める」とは、それだけで、あなたの人生に確実なプラスをもたらす行動なのです。

 

なにかを勉強するにしても、ある程度のところまでは続けなければ力にならないのでは?と思っていたのですが、この道を極められるのか、なんてことを考えて、覚悟を決めるまで待っていたのでは人生が足りません。そもそも、この忙しい現代人が何かを「極める」時間など、そうそう無いのです。だからこそ、中途半端だったとしても、やった分はその差がつくのだそう

そう言われると、ちょっと興味あったけど躊躇していたことにも、果敢に挑戦していきたいなと思いました!

 

脳はネガティブ!だからこそ「行動」を!

耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、脳というのは、基本的にネガティブにできているのだそうです。自然界で生き抜くには、いかに危機から逃れ安全な場所に身をおくかというのが大事になりますから、当然といえば当然かもしれません。

とはいえ、脳のネガティブに翻弄されて、事実を見誤ってしまうと、挑戦できるものもできなくなってしまいます。

 

私たち人間は、「認知のゆがみ」によって間違った判断をたびたび下します。

「認知」とは、「起こっていることに対する捉え方」と言ってもいいでしょう。

人間は、動物の中で唯一、認知と現実の区別がつかなくなる生き物です。我々人間は、頭の中でつくりあげたありもしない世界を現実と思い込み、自分を苦しめたり、可能性をせばめたりしてしまうのです。

 

 分かる気がします・・・。

「きっとこうにちがいない・・・」というようなネガティブな思考から、事実をゆがんで捉えてしまう。そして妄想が自分を怖がらせ、行動にうつす勇気を奪うんです。

じゃあそういった認知のゆがみを打ち砕くにはどうしたらよいのか、それは、とにかく行動すること、です。人間は行動してみることで、新たな発想を生むこともできます。やってみてどうだったか。失敗したとしてもそれは意義ある結果となります。そこから新たなステップへの発想が生まれ、ステップアップすることができるのです。

ネガティブ脳に支配されないためには、「やることによるメリット」と「やらないことによるデメリット」を意識するのが大切なんだそう。得てして人間は「やることによるデメリット」を考えてしまいがちですが、それだとまた認知のゆがみを誘発してしまいます。

 

「小さな行動」に分解すること

やりたいことを実現するためには、行動に移さなければなりません。大切なのは、ぐちゃぐちゃと「やることのデメリット」を考えて不安を大きくすることではなく、行動を明確にすることです。つまり、次にどういう行動をとればよいのかを具体的にすることです。

行動科学マネジメントでは、徹底的に「行動分解」します。小さな行動に分解すればするほど、誰でもその行動が取りやすくなるからです。 

 行動科学マネジメントとは、我々の人生を決めるのは「どういう行動をとったか」であるとし、意思の強さなどは成功には関係がなく、行動をコントロールすることで、人生を変えていこうという考え方のようです。

行動をするためにはそれこそ強い意思が必要なのでは?と思った方もいるかもしれませんが、そういう人こそ、やりたいことを実現させるために、何をしたらよいのか、行動をとにかく細かく具体的に分解してみてほしいと思います。そういしていくうちに、「これだったら自分にもできるな」と思えると思うんです。

不思議なことですが、人間、進むべき道のりが具体的にわかり、それが「できる」、と思うと希望がわくものです。

 

始めるための17のヒント

この本の便利なところは、最後に「始めるための17のヒント」が載っているところです。一通り全部読んでから、最後に復習としてこちらを読むと、理解が深まります。本では各項目にわかりやすく丁寧な説明が載っていました。項目だけ紹介します!

  1. 頑張らない
  2. 好きなことを犠牲にしない
  3. ハードルを下げる
  4. 環境を整える
  5. 小さなゴールをつくる
  6. 書き出して、メリットの確認
  7. フライングで始めてしまう
  8. 仲間をつくる
  9. 誘いに乗るクセをつける
  10. 形から入る(モデリング
  11. 「お任せコース」を利用する
  12. 経験者に教えてもらう
  13. ライバル行動を封じ込める
  14. 成功体験を確認する
  15. 人と比較しない
  16. 記録し「見える化」する
  17. 便利ツールを活用する

最後に

この本を読んで、トライアンドエラーを繰り返していくのは、よいことなんだなと思いました。やってみてダメでも、それは次へつながる経験となります。

ぐちゃぐちゃ思考に翻弄されがちな人にはぜひ読んでいただきたい一書です。

 

では、第四回はこの辺で!

ありがとうございました!